【3月31日】桜見
- 公開日
- 2025/03/31
- 更新日
- 2025/03/31
校長のひとりごと
3月31日…令和6年度最終日。
本年度をもって大野東中学校を去られる先生方を見送り、何だかさみしくなるとともに、明日から始まる新年度のスタートに何ともいえない緊張感…。
3月29日付、読売新聞のコラム『編集手帳』からです。
電車通勤の方は途中下車する気持ちがよくわかるだろう。〈ひと駅を歩いて帰る桜かな〉(黄土眠兎[きづちみんと])
東京で先週、雪が舞った。その1週間後の水曜日に25度を超す夏日となり、桜の開花した街を半袖の人が歩いた。変な天気はまだ続くらしい。きのう26度近くに達した都心の最高気温は、きょう10度に急降下すると予測されている。昼の暖気にだまされ、ひと駅手前で降りた人のなかには、冷えていく大気に風邪をひいた人がいたのでは。今週末は全国各地で気温が大幅に下がり、冷たい雨とともに冬の寒さが戻る。花見会を予定する方はどうするだろう。気象庁によると、寒気が去るのに数日かかるという。ホトトギス派の俳人、稲畑汀子[いなはたていこ]さんに花冷えに触れた句がある。〈咲きとどめ咲きとどめて花の冷〉。花よ、散らないでと祈る気持ちと同時に、冷え込むゆえに散らずに長持ちする桜を映している。土の上に敷物を広げての花見にふさわしいのは、寒の戻りが一服したあとになりそうだ。
〈さまざまなこと思い出す桜かな〉(芭蕉)。なるべくいい思い出を探そう。まもなく3月が去り、新年度を迎える。
時間の長短はあっても、子どもたちのために、保護者の方々のために、地域の方々のためにと、様々な面で貢献されてきた離任される先生方。そんな先生方のおかげで、今の大野東中があります。子どもたちは素直で真面目で一生懸命で…本当にかわいくて仕方がありません。その子どもたち一人一人が、ますます輝き成長していくように、そしてこの大野東中がますます発展していくように、残された者は、明日から来られる新しい先生方と共に、努力していかなければと思っています。
先生方との“思い出”はどれも素敵なものばかりです。また明日からも、それぞれの場所で先生方それぞれが、自分らしく輝きながら、活躍してほしいと心から願います。そして私自身も、自分のできることを精一杯に取り組んでいきたいと、前庭の綺麗な桜を見ながら心新たにしたところです…