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【4月2日】出会い

公開日
2025/04/02
更新日
2025/04/02

校長のひとりごと

 4月1日、11名の先生方が新たに赴任され、令和7年度がスタートしました。朝一番の職員会議の中で私は、どのような学校にしていきたいか、どんな子どもたちを育てたいか、そのためにどんなことに取り組んでいくかについて話をさせていただきました。

 また、私たち自身がこの出会いを、かけがえのないものとして大切にしながら、共に頑張っていきたいという思いを込めて、昨日、先生方に通信を配付しました。その中に、松下幸之助さんの『道をひらく』より「縁あって」というところを抜粋して載せました。


「縁あって」

 おたがいに、縁あってこの世に生まれてきた。そして、縁あっていろいろの人とつながりをもっている。

 縁あって…何だか古めかしい言葉のようだけれど、そこには、また一つの深い味わいがひそんでいるように思える。

 人と人とのつながりというものは、とかく人間の個人的な意志でできたと思いやすいもので、だからまたこのつながりは、自分ひとりの考えで、いつでも断てるかのように無造作に考えやすい。

 だが、本当はそうでない。人と人とのつながりには、実は人間のいわゆる個人的な意思や希望を越えた、一つの深い縁の力が働いているのである。そうとすれば、おたがいにこの世における人と人とのつながりを、もう少し大事にしてみたい。もう少しありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、おたがいのつながりをさらに強めてゆきたい。

 そこから、暗黒をも光明に変えるぐらいの、力強い働きが生まれてくるであろう。


 地震、大雨、森林火災…日本に限らず、世界中で様々な自然災害によって多くの方が亡くなられています。そして、終わりの見えない戦争や紛争によって、かけがえのない命が奪われています。

 私たちは、とてつもない奇跡の中でこの世に生を受け、たくさんの人やもの、ことの“おかげ”で生きています。生かされています。その中で、かけがえのない出会いをし、縁あって、新たなつながりができています。そんな「出会い」や「縁」、「つながり」、何より「命」を、私たちは大切にしなければなりません。

 「教育」というものが国の根幹であり、よりよい未来をつくるためにもっとも大切だと私は思っています。そんな教育に携われる私たち、感性豊かで素敵な子どもたちに関わることができる私たちは本当に幸せです。だからこそ、私たち教職員がこの出会いを大切にしながら、互いを思いやり、一つのチームとなって、子どもたちのために、精一杯の支援をしたいと思っています。

 4月7日始業式、9日入学式…先生方は皆、子どもたちとの新たな出会いを楽しみにしています。そのための準備を今、一生懸命にしているところです。校庭の綺麗な桜の花が来週までもってくれるといいなと思いながら…。

 

 保護者の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様…来週からの「出会い」や「縁」、「つながり」が素敵なものとなるよう、今年度も「チーム大東」で職員一丸となって頑張ります。どうか、本年度も子どもたちの笑顔と未来のために、ご理解とご協力、ご支援をよろしくお願いいたします!