【9月14日】人に喜ばれる幸せ
- 公開日
- 2021/09/14
- 更新日
- 2021/09/14
Kのつぶやき
昨日紹介した、永松茂久さんの著書『喜ばれる人になりなさい』からです。
人には3つの大きな心理がある。
1つめが、人はみんな自分のことが一番大切な存在であるということ。
2つめが、人は誰もが自分を大切にしてほしいし、認めてほしいと願っているということ。
そして、3つめ、人は自分のことを理解し、大切にしてくれる人のことを好きになるということ。
ビジネスもそう。友人関係もそう。コミュニティーだって、エンターテイメントだって起業だってすべてそう。
自分を幸せにしてくれるところに人は集まる。当たり前だ。そもそもすべての人は幸せに向かって生きているのだから。それが人間、もっと大きく言えば動物すべてに備わった本能だ。不幸な方向にみずから身を任せる人などこの世にはいない。
そう考えたとき、あまり言った本人(永松さんのお母様)は深くは考えていなかったと思うが、幼い頃から言われ続けたたった1つの教えは、結果的に1つの真理だったような気がする。
「まずは自分を幸せにしよう」という言葉がある。これは半分は真理だ。しかしもう半分は
「まずは人に喜ばれることによって、結果的には幸せになれる」ことだってあると思う。人は誰もエゴがある。油断すれば自分のことしか考えなかったり、人を押しのけてでも自分の幸せを確保しようとするところもある。しかし逆に、誰かに喜ばれることで自分自身の居場所や立ち位置を発見することだってある。僕はどっちかというと後者のタイプだったと思う。自分のために頑張り続けたときではなく、母の教えにしたがって、誰かに喜ばれることによっていつも道が開けてきた。・・・(後略)・・・
人に喜ばれる幸せ・・・私はこれは何ものにも代えがたいものだと思います。自分のしたことや頑張りが、人の役に立ったり喜ばれたりすること、これほどの幸せはないと思います。喜んでくれる笑顔、感謝の言葉・・・このとき、人はとても幸せな気持ちになり、充実感や達成感までも味わうこともあります。
私たち教師の仕事もそうです。子どもたちの笑顔や喜びが私たち教師の幸せです。子どもたちが笑顔でいてくれること、元気な姿を見せてくれることが、私たち教師に勇気を与え、幸せをくれるのです。弱気になったり、うまくいかなくてめげそうになったりしたときに、気持ちを奮い立たせてくれるのも子どもたちです。私自身は何度も何度もそんな気持ちにさせてもらいました。だからこそ、自分勝手なエゴで仕事をしてはいけないと思います。そのためにも、学び続けなければいけないし、謙虚な気持ちを決して忘れてはいけないと思うのです。
この本には、次のようなことも書かれています。
『ここまで生きてきた経験の中から、さっきの3つの心理にもう1つだけ付け加えたい。それは、人は誰かを応援している人を応援したくなるということ』
この世の中の仕事はすべて応援だといえる。快適な生活を応援する。スムーズな移動を応援する。仕事の効率化を応援する。おいしい料理を囲んでの団らんを応援する。
応援なしに、自分のことばかり考えながら長期に成り立つ仕事や人間関係など存在しない。こう考えたとき、喜ばれるということは、つまり応援できる人になるということなのだ。応援されることは嬉しいし、幸せなことだ。しかし、逆に応援できる人がいるということはそれに増して幸せなことであり、それも本来僕たち人間に備わった本能なのだ・・・
本校の目指すべき姿『自律貢献』・・・志をもって、自ら考え行動し、誰かのために、社会のために頑張ることができる人、貢献することができる人。そんな人は周りから信頼され喜ばれ、きっと応援してもらえる。そんな子どもたちの育成を目指し、日々の教育活動に取り組んでいきたいと思います。