学校日記

【10月19日】成功の秘訣

公開日
2021/10/19
更新日
2021/10/19

Kのつぶやき

 昨夜は、残念ながら曇ってしまい「十三夜」の月は、くっきりと見えたというわけではありませんが、雲の切れ間から見え隠れしていました(写真)。
 さて、『おもしろいほどやる気になる本』という本の中に、学校便りなどでもお伝えした「やり抜く力(GRIT)」や「努力の天才」ということについて載っていました。

 読者のみなさんは、どんな業界でもそうなのですが、成功するためには生まれつきの才能が大切だと思っているのではないでしょうか。
 ところが、実際には、才能など関係ないのですよ。面倒くさいことでも、毎日、コツコツと継続できることこそが、成功に結びつくのです。イヤなことでも、とりあえず続けていれば、そのうちにきっと成功する。そんな風に考えてイヤなことからも逃げないようにすることがポイントですね。
 ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワースは、米国で開催されるナショナル・スペリング・コンテストの出場資格を得た190人を調査したことがあります。彼らは素晴らしい記憶の持ち主だったのでしょうか。それとも言語の能力が異様に高い人たちだったのでしょうか。いえいえ、そうではなりません。彼らに共通するのは、「粘り強さ」だったのです。粘り強くやることが大切なのです。・・・(中略)・・・
 マルコム・グラッドウェルの『天才!成功する人々の法則』という本を読んでいたら、「一万時間の法則」という法則が提唱されました。グラッドウェルは様々な分野(ゴルフ、チェス、バイオリン、学者など)の成功者について研究してみたところ、同じことを10年間、合計1万時間もやるのが成功の秘訣であることを発見しました。天才というのは、才能がある人のことじゃないんですよ。もし天才がいるとしたら、それは努力ができる天才なのです。能力があるとしたら、それは努力できる才能なのです。
「なあんだ、才能なんてあまり関係ないんだ」と思えば、少しはやる気も出てくるでしょう。毎日、ちょっとずつでも努力を続けていけば、最終的にはかなりの高みまで到達できるのだと思って、ほくそ笑みながら努力を継続してください。
「どうせ成果が上がらない」と思うから、やる気になれないのです。努力は人を裏切りません。絶対にソンはしないのですから、とにかく努力を継続することをやめないようにしましょう。

 御陵中の教育目標にも「やり抜く力」という言葉を入れています。ダックワース教授は、この粘り強くやり抜く力こそ、究極の能力であり、あらゆる成功の源であると言っています。超一流の選手としてよく名前が出てくるイチローさんや内村航平選手・・・
◆イチローさんは、父親とともに小学校3年生から中学校3年生までほぼ毎日バッティングセンターに通い練習し続けました。高校時代は、寮のみんなが寝静まってからもひたすら素振りをしていた…とも言われています。もちろん、プロになってからの練習へのこだわりは並大抵のことではありませんでした。
◆内村航平選手は、徹底的な基礎練習である倒立や前転の練習を欠かさないそうです。「練習がライフワーク」である内村選手は、「格好悪く、泥臭い練習を毎日積み重ねた先に見えるものがある」と言います。もちろん基礎練習は面白くないけれども、面白くない中に面白さを見つけていくことが、自分の可能性を広げるのだ、という信念があるのです。

 イチローさんは美しいバッティングフォームで次々に安打を量産し、走攻守揃ったプレーで人々を魅了しました。内村選手は世界一美しい体操で、今もなお多くの人を感動させ続けています。“天才”とか“神様”、“キング”とか“レジェンド”とか言われる二人ですが、やはり「努力の天才」なのだと思います。能力だけなら、こんなに驚くべき結果は残せないのです。
 御陵中の子どもたちも、自分の無限の可能性を信じ、粘り強く諦めず、努力をし続けてほしいと思っています。 

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