【11月18日】スピーキングテスト
- 公開日
- 2021/11/18
- 更新日
- 2021/11/18
Kのつぶやき
明日は、昨年度から「コロナ禍」で何かできることはないかと考え取り組んだ「錬歩会(れんぽかい)」です。御陵中から春日市の白水大池公園までの往復16キロの道のりを3年生のリーダーたちが1・2年生を引っ張りながら全員で「完歩」を目指す取組です。小規模校ならではの「縦割り3ブロック制」にして、心と体を鍛える取組です。普段なかなかこのような距離を歩くことが少ない子どもたちも多いと思いますので、きつい場面もあるかもしれませんが、みんなで声かけあいながら、無事にゴールしたいと思います。私の中での勝手なテーマは、「心も体も『共に歩く』」です。天気もよさそうなので、みんなで街並みや自然を感じながら、楽しく充実した一日になればと思います。
道中の各ポイントに「見守りボランティア」としてご協力していただきます保護者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。そして、ご協力ありがとうございます!
さて、日本教育新聞1面に「都立高校、入試にスピーキング」という見出しで記事が載っていました。記事によると、東京都は令和4年度実施の都立高校入試から、受験生に独自の英語スピーキングテストを課すとしています。結果は6段階で評価し、調査書点に加算して利用すると書かれていました。
以前にもお話しましたが、日本の中学生・高校生の英語の力が世界的にみて低いということから、これを学校教育の場で向上させることが求められています。小学校5・6年生で行われていた「外国語活動」を小学校3・4年生へ、小学校5・6年生には、年間70時間の「英語」の授業が現在行われています。中学校では、三学年ともに年間140時間行っており、これはどの教科よりも多い時間となっています。また、「授業は英語で行うことを基本とする」ということで、オールイングリッシュではありませんが、英語の先生方も意識して発問ややりとりの中で「英語」を意識的に使われています。さらに高等学校においては、「英語コミュニケーション」と「論理・表現」という科目が新設されました。これらの学習を通して、目的・場面・状況に応じて使い分けができる英語力をつけることを目指しています。
そのため、英語の先生方も様々な研修を積み、子どもたちに単なる知識としての英語ではなく、「使える英語」の習得ができるように日々努力されています。たとえ、文法的に少し間違えていたとしても、まずは英語を使ってみる、表現してみるという英語の授業もたくさん展開されています。「嫌悪感」や「抵抗感」をなくしていきながら、コミュニケーションをしっかりとって力をつけさせていくことが大事なのかもしれません。その視点からいくと、入試での「スピーキングテスト」が、「正解」をひたすら求めていく授業に戻ってしまわないかと懸念される方もいるようです。どちらにせよ、グローバル化がこれだけ進んでいく中、英語に限らず、様々な知識をもち、コミュニケーション能力が高く、人間として視野が広い人材を育成していくことは、学校として目指すべきところです。
これからも子どもたちの「自律貢献」の姿を目指し、頑張っていきます。