学校日記

【12月14日】漢字一文字で表すと?

公開日
2021/12/14
更新日
2021/12/14

つぶやき

 昨年のひとりごとでもお伝えした一般投票によって決定される「今年の漢字」が、昨日12月13日に京都清水寺で発表されました。日本漢字能力検定協会の理事長が、中身が見えないようにして封筒に入れて持ってくる「今年の漢字」を、京都清水寺の森清範(もり せいはん)貫主(かんす:清水寺最上位)は、その場で初めて見て、力強くしたためます。今年は、応募総数22万3,773票から1万422票(4.66%)を集めた「金」となりました。第2位は、1位の「金」とわずか118票差の大接戦となった「輪」。3位「楽」、4位「変」、5位「新」、6位「翔」、7位「希」、8位「耐」、9位「家」、10位「病」だったそうです。
 ちなみに「金」は過去にも選ばれています。シドニーオリンピックが開催された2000年、ロンドンオリンピックが開催された2012年、リオオリンピックが開催された2016年も「金」でした。今年はもちろん、「東京オリンピック・パラリンピック」が開催され、数多くの「金」メダルを獲得したことも理由の一つです。また、大谷翔平選手が大リーグMVPを満票で受賞する等、リアル二刀流でシーズンを通して活躍し、松山英樹選手による日本人初のマスターズ制覇、藤井聡太棋士の最年少四冠達成等、国内外でこれまで成し得なかった多くの「金」字塔が打ち立てられたことも挙げられています。さらに、新型コロナウイルス関連の給付「金」等でも多く使われたことも理由にありました。
 森清範貫主は「4回目の金。東京五輪での素晴らしい活躍がみなさんの強い印象になったのではないか。金に負けない輝かしい1年になるよう来年も努力していきたい」と語られていたそうです。
 過去5年間を振り返ると、2016年は先ほど紹介した「金」、2017年は、北朝鮮のミサイル問題、九州北部豪雨などを反映して「北」、西日本豪雨災害や北海道地震が起きた2018年は「災」、新しい年号「令和」となった2019年は「令」、そして昨年は「密」でした。
 ヤフーニュースの記事によると、
『前年のトップ20の漢字のうち、「耐」「病」「禍」「密」「苦」といったコロナ禍を象徴する漢字が引き続きランクイン。ワクチン接種が進み感染者数が落ち着いてきたことにより、「菌」「疫」「粛」「離」等の漢字に代わって、「楽」「希」「明」といった明るいイメージの漢字が上位に並んだ』
 と書かれていました。たった一文字とはいえ、それぞれの漢字にはいろいろなことを想起させる不思議な力があります。「今年の漢字」が発表されると、いよいよ今年も終わりに近づいたなと思います。皆さんにとって、今年を漢字一文字で表すと何になりますか?