【10月3日】幸せに気づく
- 公開日
- 2025/10/03
- 更新日
- 2025/10/03
校長のひとりごと
アメリカの著述家 ジェリー・ミンチントン著『THINK BETTER(日本版タイトル:うまくいっている人の考え方)』の「今、幸せだと気づいてる」です。
私たちは現在の幸せを楽しもうとせず、なんらかの出来事が起こるまで幸せになるのを延期する傾向がある。たとえばこんな具合だ。
「私は……を得れば幸せになれる」
「私は……を成し遂げれば幸せになれる」
「私は……という状況になれば幸せになれる」
言い換えれば、新しい仕事や家、パートナー、車、学位、地位、人間関係などを手に入れることを条件に、自分の幸せを決めているのだ。しかし、こういう姿勢では、あまりうまくいかない。それは次のふたつの理由による。
■目標が達成できなかったらどうなるか? その目標をあきらめるか、新しい目標を設定するまで、あなたはずっと不幸なままだ。
■目標が非現実的ならどうなるか? 一部の人は現実離れした期待を抱き、事実ではなく希望的観測に基づく素晴らしいシナリオを創造する。しかし、そのシナリオはあまりにも非現実的なために実現せず、失望する。
そもそも、なぜ待つ必要があるのだろうか? 今、幸せを楽しむことを妨げている要因は何なのか? それは、あなた自身の心の持ち方なのだ! 目標の達成を幸せの基準にするのではなく、「目標が達成できれば幸せだが、その実現に向かって励んでいる今も幸せだ」と考えよう。
一昨日のひとりごとは「幸せ」、昨日は「魔法の言葉(ありがとう)」について載せましたが、それらのこととつながる内容です。
世の中を見渡せば、戦争や紛争によって命を失ったり、今日生き延びることすら困難だったりする現状、自然災害によって、家族を失ったり家を失ったり、職を失ったりする現状…。そんな中、学校に行くことができる幸せ、仕事ができる幸せ、友達とたわいもないことを話したり遊んだりすることができる幸せ、子どもたちと過ごすことができる幸せ、目標に向かってチャレンジできる幸せ、共に笑うことができる幸せ…日常にはたくさんの幸せがあり、そんな日常の「当たり前」の有り難さに感謝できているのか? そんなことを思うと、「今、生きていること」「今、何かに熱中できていること」が、いかに幸せかがわかります。
子どもたちは今、17日に開催する文化発表会の合唱コンクールへ向けて、各クラスのリーダーたちを中心に、「金賞」を目指して協力しながら練習しています。きっとこれまでもそうだったように、様々な課題や困難も出てくると思います。しかし、それらを乗り越えた先にこそ、素晴らしい「宝物」が待っているのだと思います。それは「金賞」以上の素晴らしい「宝物」です。仲間とともに目標に向かって頑張る幸せ、協力することの素晴らしさ、心を通わせひとつになる幸せ…精一杯に頑張った先にこそ、キラキラと輝く「宝物」ができると私は思っています。
今日は、学年ごとの「第1回 合唱リハーサル」でした(写真)。今日のリハーサルでわかった課題を、これからの練習にいかし、それぞれのクラスが世界にたったひとつしかない最高の合唱にしてほしいと思います。
「歌は心」…聴いている人すべてにそんな心が伝わりますように…
(ひとりごと第1086号)