【10月11日】リクライニング
- 公開日
- 2024/10/11
- 更新日
- 2024/10/11
校長のひとりごと
今日は立会演説会。17名の子どもたちが立候補しています。私はいつも思うのですが、まず立候補する子どもたちの勇気ややる気に本当に感心します。生徒会役員ってやはり自分の時間を使いながら、全校生徒のために考えたり、原案を作ったり、準備・運営をしたりと本当にたいへんな仕事です。それでもなお、そんな役をしたいと思えることが素晴らしいし、それだけで価値があると私は思っています。選挙ですから当然、「当落」があります。それでもそのステージに立つことは本当にいい経験にもなります。まずは今日の立会演説会で、しっかりと自分が目指していくことをアピールしてほしいと思います。また、それをふまえて、全校生徒にはしっかりと考え、大切な1票を投じてほしいと思います。
さて、今朝の読売新聞のコラム『編集手帳』からです。
脚本家の三谷幸喜さんは30年ほど前の若かりし頃に、新幹線のリクライニングシートについてユーモアあふれるエッセーを書いている。
自らを「気配りの固まり」と称し、断りもなく平気で席を倒す人に対し、「絶対に信じられない」と憤懣(ふんまん)やるかたない[怒りの気持ちがどうにもおさまらない様子]。では三谷さんがどうしているかというと、「気は遣うが小心者」なので、見ず知らずの人に、なかなか言い出せないのだとか。結局、ほとんどの場合、背もたれを倒さないのだという。直角に近い状態で東京-大阪間を往復するのは、ちょっとつらいとぼやいている(『オンリー・ミー』幻冬舎文庫)。
新刊制は今月、開業から60周年を迎えた。座席を倒す際に、声をかけるべきか否かを巡っては,繰り返し論争が起きている。何かと気配りに追われる日本人にとっては、難しいテーマなのだろう。当初、5度だった普通車のリクライニング機能は25度にまで進化した。譲り合いの精神を試される余地が増えて、悩みは深くなったのかもしれない。
さて、自分自身はと言えば、さりげなく倒す派です。三谷さんからは、おしかりを受けるかもしれません。
私は、どうしてもシートを倒したいときは後ろの方に一言伝えて倒しますが、そんなに長時間の乗車でなければ倒さないことが多いと思います。また、飛行機のエコノミー席などはシートの間隔が狭いことがわかっていますので、倒すことはしません(諦めています)。皆さんはいかがでしょうか?
シートを倒す・倒さないというときの気遣いというだけでなく、様々な面での「気遣い」「気配り」…私は、とても大切にしたいと思っています。もちろん、自分自身は足りないところばかりですが…。確かに気を遣いすぎても、と思うことはありますが、ちょっとした気遣いに感動したり、有り難いと感じることが多々あります。コラムにも「気配りに追われる日本人」との言葉がありますが、逆に私は気配りのできる日本人って素晴らしいとも思います。だからといって、何でも「遠慮」すればいいということではありません。そのバランスをとりながら、人を気遣いつつも、自己主張はしながら、互いによりよい時間を過ごせるようにすることが大切なのではないかと思います。
※明日は、県新人陸上競技大会、そして筑紫区のバドミントン団体及び剣道団体の大会、さらに、女子バスケット部が準決勝に臨みます。子どもたちの健闘を祈ります!