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【10月28日】読書の秋

公開日
2024/10/28
更新日
2024/10/28

校長のひとりごと

 今日は、学年ごとに時間を分けて、「展示見学」が行われています(写真は2年生の様子です)。子どもたちの作品を互いに見合いながら、「文化」を感じながら、それぞれの「学び」に繋げているようです。朝晩も涼しくなり、文化の秋、食欲の秋、そして読書の秋となっています。


 10月14日付けの日本教育新聞のコラム『不易流行』からです。


 スーパーやコンビニでのセルフレジにもすっかり慣れてきた。バーコードを読み取らせ、支払いをする。コロナ禍の非接触と人手不足対策で急速に広まった。バーコードが日本に導入され始めたのは昭和50年代半ば。その後、書籍の裏表紙にも付けられるようになり、図書館では図書受け入れや貸し出し返却の事務が容易になったという。最近では、より多くの情報量を持つモザイク模様のQRコードがいろんな場面に登場。各種チケット、博物館の解説、ホテルのチェックインなどにも活用されるように。背景にはシニア層も含めたスマホの急速な普及がある。このQRコードを開発したのは日本企業だ。当初は製造業や物流業の製品管理を意図していたが、特許の使用料を取らないこととし完全開放したため、今のような幅広い応用となった。

 心地よい季節が到来。読書の秋だ。電車の中で本を開いている人はまれで、ほとんどがスマホの画面に目を落としている。文化庁実施の「国語に関する世論調査」では、「読書離れ 全世代に進む」という結果に。情景を思い浮かべ、登場人物に感情移入するなど、読むことによって思考力や想像力が育まれていく。SNSを開けば、他者への寛容さに欠ける言葉が飛び交う昨今。社会全体の誹謗中傷を減らすためにも、しばしスマホを置き、手元に本を。


 QRコードのQRは、Quick Response[クイックレスポンス] の頭字語であり、高速読み取りの意味でそう呼ばれています。これはもともと、愛知県の自動車部品メーカーであるデンソーの開発部門(現在は分社化してデンソーウェーブ)が発明したコードだそうです。以前から使われていたバーコードが横方向にしか情報を持たないことに対し、縦横に情報を持つことができ、数字だけでなく英字や漢字などの情報も持たせることができます。そのため、コラムにもあるように、現在様々なところで使われています。

 スマホやタブレットなどデジタルで様々なものが申し込めたり、閲覧できたりする便利な時代。それでもアナログな「本」のよさがあると私も思います。いつの間にか、私の部屋にもたくさんの本が並んでいます。時折以前読んだ本を取り出してもう一度読み返したり、ひとりごとに載せさせていただいたりしています。デジタル図書はとても便利だとは思うのですが、私は、紙をめくる感じがとても好きで、そしてアナログの「本」の方が頭に入っていくような気がしています。読書は、感性や想像力を豊かにし、自分の知識や視野を広げることに繋がると思います。バタバタとしている毎日なのですが、何も考えず、ゆっくりと読書にいそしむ「秋」を少しでも感じたいと思います。

 皆さんは最近、どんな本を読まれていますか?