【9月7日】成功の花
- 公開日
- 2023/09/07
- 更新日
- 2023/09/07
校長のひとりごと
今日は、大野東中学校「家庭教育学級」の開講式でした。講師の依頼をされ、1時間ほど話をさせていただきました。「目には見えない大切なもの」というタイトルで話しましたが、「講話」というようなものでは決してなく、自分のつたない経験や思いを「ひとりごと」のように伝えさせていただきました。しかし、保護者の皆さんは、熱心に私の話を聞いてくださって、本当にありがたいと思いました。私たちは教職員は、こういう保護者の方々にたくさん支えられているということを改めて実感しました。来てくだっさった皆さんに心より感謝いたします。保護者の皆さんにとって、少しでも参考になることがあれば、また、少しでも明日への活力になっているといいな…と思った私です。
さて、先日も紹介したプロの司会者、鹿島しのぶさんの『小さな感謝〜人生を好転させる一番簡単な方法〜』から、「“感謝”のまわりに成功の花が咲く」からです。
人は、自分に感謝してくれる人に対して、親近感を抱いて、「もっと親しくなりたい」と思うものです。それも計算ずくではなく、まわりの人に対して分け隔てなく感謝する人には、強い信頼を寄せるようになります。そして、その結果として、「感謝してくれる人」のまわりには、人の花が咲くことになります。
たとえば、松下電器産業(現パナソニック)を一代で築き上げた松下幸之助さんは、
「運がよかったという人は、周りの人に助けられてきたという『感謝』の気持ちのある人で、たとえ逆境に陥っても前向きに取り組める人だ」
と語っていたといいます。また、次のような言葉を残しています。
「人間は一人で大きくなったのではない。会社もまた一人で大きくなったのではない。あわただしい日々の中にも、ときに過去の歩みを振り返って、世と人の多くの営みに感謝する心をお互いに持ちたい。その心こそが明日の歩みの真の力になるであろう」
その松下幸之助さんは、会社経営ばかりでなく、PHP研究所を立ち上げて倫理教育や出版活動に乗り出しましたし、晩年は松下政経塾を設立し、政治家の育成にも意を注ぎました。そんな彼のもとには、さまざまな分野からたくさんの人が集まってきて、大きな影響を受けたことはいうまでもありませんし、いまでも尊敬し、教えを実践している人は枚挙にいとまがないほどです。まさに、「世と人に感謝する気持ち」を大切にしていた松下さんのまわりには、たくさんの人の花、成功の花が咲いたのです。
松下幸之助さんまでとはいいませんが、あなたのまわりにも、人から慕われる人がいるはずです。あなたも、少しでもそんな人に近づけるように、感謝する力を発揮し、仕事をがんばっていきませんか?
自戒の念を込めて、この文章をうちました。松下さんのようには、また、まわりにいらっしゃる素晴らしい方のようにはできませんが、少しでも近づけるようにがんばってみます!…そう心の中で答えました。
先日から「小さなことへの感謝」「“感謝力”の大切さ」などについて載せてきましたが、改めて、日頃からの小さなことへの感謝。うまくいかないときは、「また次へ」「もうひとがんばり」の気持ち…そして、うまくいったときは「おかげさま」の気持ちを持ち続けていきたいと思いました。