【9月19日】ありがとう
- 公開日
- 2023/09/19
- 更新日
- 2023/09/19
校長のひとりごと
先週金曜日の放課後、下校する子どもたちに校門のところで「さようなら」の挨拶をしていると、ある3年生の子が、
『校長先生、一つ質問していいですか?』
と話しかけてくれたので
「はい、何ですか?」
と言うと、
『校長先生は、何で先生になったんですか?』
と。
私は、中学の時にお世話になった先生の影響、そして、当時テレビ放送されていた「金八先生」の影響、それと教育実習に行き、大変そうだけどとてもやりがいがある仕事だと感じてこの職についたことなどを話しました。また、私が中学生のときになりたかった職業は「中学校の先生か歌手」と思っていて、何か人に影響を与えられる、人の心を動かすことができる仕事がしたいと思っていたことを話しました。さらに、きついこと、大変なこともある仕事だけど、頑張ったらその何倍もの素晴らしい宝物を子どもたちがくれるから、これまで続けてこれたと思うよ、と言いました。
『やっぱり、やりがいのある仕事ですよね…』
「そうだね。すごく大切でやりがいのある仕事だと思うよ。ところで、どうして急に聞いたの?」
『はい、私が将来なりたい職業が教師で…』
「そっかー。ぜひ、あなたのような人になってほしいよ。これからも頑張って、ぜひ目指してほしいな…」
『はい!頑張ります!まずは、来週のテスト頑張らないとですね…。今日のカバンは勉強道具でパンパンです』
と笑いながら話すその子を見ながら、改めて素敵な子だなと感じました。その子はいつも笑顔で素晴らしい挨拶をしてくれる子です。この子なら将来、素敵な先生になるのだろうな…と思う私がいました。
子どもたちに夢や希望を与えられる教師でありたい…そう思って今まで続けてきました。しかし、なかなか思うようにいきません。うまくいかないこと、様々な失敗などたくさんありました。しかし、そんなときいつも、子どもたちに助けられてきました。子どもたちの豊かな感性、優しさに救われました。
そんな子どもたちの中に、「将来、先生になりたい」と言ってくれる子がいるのは、なんとも嬉しいものです。もちろん、すでに教師になり、活躍してくれている教え子たちもいます。私に話しかけてくれた子も、関わった先生の影響だったり、何かがきっかけになったりして、そう言ってくれているのだと思います。そうやって、夢や希望をもってくれる子を育てたい。具体的な職業でなくとも、誰かのために…と「志」をもって、粘り強く努力していく子どもたちを育てたい、そう思っています。少しでもそんな子どもたちが増えていくように頑張らなければと思った私です。
笑顔で話しかけてくれたその子に感謝です。ありがとうm(_ _)m