【10月13日】利他
- 公開日
- 2023/10/13
- 更新日
- 2023/10/13
校長のひとりごと
今日は生徒会立会演説会及び投票でした。私は、会のはじめの挨拶の時に立候補者に必ず言うことがあります。それは
「この場にいる皆さんの勇気・決意・やる気に敬意を表したい。君たちは、すごいよ!この場にいることだけで素晴らしい。だって、生徒会役員の仕事ってきっと大変だろうとか、忙しくなるだろうとかってわかるのに、それでもみんなの役に立ちたい!学校のために頑張りたい!って、立候補してくれた。私はそれだけで素晴らしいと思っているし、その気持ちが本当に嬉しい」
すると、立候補者の子どもたちは、頷いてくれたり笑顔になってくれたりします。そして、最後に立候補者にもう一言。
「もしかしたら、今、緊張してるかもしれないね。緊張してる?」
と聞くと、頷く子がいます。
「大丈夫だよ。緊張してうまく言えなくたっていいよ。“思い”を伝えればいいの。間違ってもいいから噛んでもいいから…。一生懸命伝えようとすればいいから。その一生懸命な思いはきっとみんなに伝わるし、みんなもきっとしっかり聞いてくれるから。何度も言うけど、君たちは、ここにいるだけで素晴らしいんだから!大丈夫!!」。
稲盛和夫さんの著書『考え方』の中にあります。
利他(りた)
「情けは人のためならず」と言われるように、
優しい思いやりに満ちた心、行動は、
相手に善(よ)きことをもたらすのみならず、
必ず自分に返ってくるものです。
立候補してくれた子どもたちをはじめ、子どもたちにはこの「利他の心」が育っているのです。人のために努力する素晴らしさを…人のために力を尽くす素晴らしさを…人のために行動する尊さを彼らはわかっているのだと思います。
子どもたちって、本当に素晴らしいです。みんな立派な演説をしてくれました。今日の立候補者、応援演説の子、すべての子の演説を聴いているだけで、嬉しくなるし頼もしくなりました。本当にどの子も立派でした。また、演説を聴いている子どもたちの態度も素晴らしかったです。
きっと、誰が役員になろうとも、全校生徒が協力し、全校生徒で大野東中をさらによくしていってくれると確信できました。
そして改めて、私は思いました。「自分は中学時代、あんなにしっかりしてなかったなぁ…子どもたちって、やっぱりすごいなぁ」と。
子どもたちから、いつも学ばせていただいています。