【12月7日】ま・す・く
- 公開日
- 2023/12/07
- 更新日
- 2023/12/07
校長のひとりごと
今日は今年度最後の「家庭教育学級」でした。閉講式の中で私に挨拶を…と、機会をいただきましたので話をさせていただきました。私のつたない話にも一生懸命に耳を傾けて聞いてくださる保護者の方々に感動を覚えました。このような熱心さ、相手を気遣う優しさは子どもたちにもきっと伝わっているんだろうなと改めて思います。これまで委員長としてお世話をしてくださった永野さん、そして参加してくださった皆さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さて、今朝の讀賣新聞のコラム『編集手帳』からです。
『子どものための少年詩集』(銀の鈴社)の2021年版は、コロナ禍のさなかに出版された。全国の詩作者から寄せられた作品の中には、世相を映すものが少なくない。読み返してみると、平時でなかった日々には気づかなかったマスクを扱うコトバ遊びの一節が目に留まった。<まきちらさないように/すいこまないよう/くちと鼻を覆う>(楠木しげお)。使用目的の初めの字を並べれば、「ま・す・く」になる。
感染症対策が他の病原菌への免疫を低下させたといわれる。韓国や中国では、子どもたちを中心にマイコプラズマ肺炎の患者が急増しているという。むろん日本での流行も警戒されている。発熱や頭痛、せきなどの症状に見舞われる。初期の診断がむずかしく、知らず知らずに感染を広げていくため「歩く肺炎」とも呼ばれている。年末年始の移動の多い時期が近づく。いま一度「ま・す・く」の心がけが必要になりそうである。
きょう暦は大雪を示した。なのに週末にかけ、気温が20度になる地域が続出するらしい。長引く感染症しかり、変な気温しかり、平時がどうだったか、よく思い出せない。
マイコプラズマ肺炎について、海外の感染症に詳しい東京医科大の濱田篤郎特任教授(渡航医学)は、「マイコプラズマ肺炎は重症化するリスクは少ないが、日本では新型コロナ以降、3年以上流行しておらず、多くの人が免疫がないため注意する必要がある。中国に限らず欧州でも流行しており、日本国内に持ち込まれた場合、大きな流行になる可能性は十分にある」と述べています。
また、福岡県では先週4年10ヶ月ぶりに「インフルエンザ警報」を発表し、年末年始に向けてさらに流行が拡大するのでは…と言われています。コロナ禍、様々な「当たり前」が当たり前ではなくなり、ウイルスに関しても今までの「常識?」が通じない状況です。
気候に関しても、秋になっても夏日になったり、急に冬らしく寒くなったかと思えば、またあたたかい日が続く…。世界的に見ても異常気象といわれる昨今。様々なことの「当たり前」がわからなくなってきたし、当たり前を疑わないといけないこともあります。
コロナが5類になり円安も相まって、街や観光地には人が溢れ、オーバーツーリズムの問題も深刻化しています。私たちは「当たり前」の大切さと「当たり前」と思っているだけではいけない様々なことについて、真剣に考え行動し、対応しなければなりません。
それにしても…
マスク嫌いの私も、マスクを付けることにさほど抵抗を感じなくなっています。「慣れ」って凄いですね。場所や場面に応じて「マスク」も上手に活用し、お互いの健康に気をつけながら、素敵な年末年始を迎えたいものです。