最近の記事はこちらメニュー

最近の記事はこちら

【3月4日】おこらいえ

公開日
2024/03/04
更新日
2024/03/04

校長のひとりごと

 明日は、公立高校一般入試、木曜日は3年生修了式・同窓会入会式、金曜日はいよいよ第53回卒業式となります。3年生にとっての集大成、そして旅立ちの日となります。3年生が登校するのも、あと3日と考えると、やはりさみしい気持ちになります。ですが、3年生が気持ちよく大野東中学校を巣立っていけるように、職員一丸となって準備をし、子どもたちとともに最高の卒業式をつくりあげたいと思います。私は3年生の子どもたちにどんな言葉をかけようかと思案中です。
 そんな中、3月2日の讀賣新聞『編集手帳』に次のようなことが載っていました。

 石川県輪島市の一部地域に伝わる言葉だという。「おこらいえ」。相手に感謝を伝えたり、元気づけたりするときに使う。読売中高生新聞で、県立輪島高校の今を伝える記事に見かけた。
 地震後、平野敏校長はこの方言を題に据えたブログを生徒に向け書き続けた。校舎は壁に亀裂が入り、音楽室のグランドピアノが転倒するほどの被害を受けた。真っ暗な校長室で「決して学ぶことを止めてはならない」と書いた日から2ヶ月になる。励ましばかりでなく、ときにユーモアも添えた。強い揺れにも地面に落ちなかったという大学受験問題集を、名づけて「落ちない赤本」。
 平野さんはきのう卒業式の壇に立った。遠地に避難する生徒への配慮から金沢市の音楽堂で行われた。卒業生一人ひとりの顔を見ながら、何を話すかは決めていた。
「輪島に残るみんな、一緒に新しい町を作ろう。輪島を離れるみんな、いつかきっと帰っておいで。みんなが驚くような町を作って待っている」
 生徒たちは学習以外のことまで、大切な何かをたくさん学んだにちがいない。「おこらいえ」を合言葉に、未来へと巣立ったようだ。

 輪島高校のHPに、平野校長先生の「おこらいえ」が始まった2022年5月6日分には次のように書かれていました。

「おこらいえ」どこかフランス語の響きにも似たこの言葉。これは、輪島の海士町に昔から伝わることばで、今でも朝市などで飛び交っています。自分は海士町ネイティブではないので、細かなニュアンスまではわからないのですが、おおよそ次のようなイメージを持っています。
1)逢いたかった人に思いがけず出逢えたときのびっくり「おこらいえ」
2)誰かに親切にしてもらったときに感謝を伝える「おこらいえ」
3)しっかりしろ!とハッパをかけて元気づける「おこらいえ」
 時にはやさしく、時には力強く、いろんな場面で使われている、大好きな言葉です。(違っていたらごめんなさい。)ここでは、校長が見つけた輪島高校生のいろんな「おこらいえ」をお伝えしていきます。
 
 そこからほぼ毎日アップされ、その内容もとても素敵なものです。私がとても勉強になる内容でもありますし、また、元気が湧いてくるようなものです。
 そんな平野校長先生の卒業式でのメッセージ。私の心にもとても響きました。私は今週、「修了式」と「卒業式」の2回、3年生へ向けて話をさせていただく場面があります。頑張ってきた子どもたちの旅立ちへ向けて、少しでも元気や勇気が湧いてくるような話ができればと思います。
(※写真は、3年生の卒業式練習の様子です)