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【4月20日】情熱

公開日
2024/04/20
更新日
2024/04/20

校長のひとりごと

 今日は、授業参観、PTA総会、学年総会です。天候の心配はありますが、少しでも多くの方に来ていただき、子どもたちの様子を見ていただくこと、そしてPTA活動のことや学校の方針や学年方針等を少しでも知っていただけたらと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

 さて、パナソニックグループの創業者、松下幸之助さんの著書『道をひらく』の中に、「引きつける」というところがあります。

 磁石は鉄を引きつける。何にも目には見えないけれども、見えない力が引きつける。しぜんに鉄を引き寄せる。
 人が仕事をする。その仕事をする心がけとして、大事なことはいろいろあろうけれども、やっぱりいちばん大事なことは、誠実あふれる熱意ではあるまいか。知識も大事、才能も大事。しかし、それがなければ、ほんとうに仕事ができないというものでもない。たとえ知識乏しく、才能が劣っていても、なんとかしてこの仕事をやりとげよう、なんとしてでもこの仕事をやりとげたい、そういう誠実な熱意にあふれていたならば、そこから必ずよい仕事が生まれてくる。その人の手によって直接にできなくとも、その人の誠実な熱意が目に見えない力となって、自然に周囲の人を引きつける。磁石が鉄を引きつけるように、思わぬ加勢を引き寄せる。そこから仕事ができてくる。人の助けで、できてくる。
 熱意なき人は描ける餅の如し。知識も才能も熱意がなければ無に等しいのである。おたがいに一生懸命、精魂こめて毎日の仕事に打ち込みたい。

 私は、教師にとって大切なこととして、学校経営要綱の最後に次の3つを示し、先生方に伝えています。
■「情熱」
 子どもが好きである。そして、子どもたちの笑顔と未来のために、教師自身の限りない「情熱」こそが質の高い教育の原点である。
■「感性」
 感動できる、目配り・気配り・心配りができる、しなやかな心をもつ。そんな教師自身の豊かな「感性」こそが、子どもたちの心を豊かにする。
■「専門性」
 教師は授業で勝負する。そして、常に学び続ける姿勢とたゆまない努力で身につける「専門性」こそが、子どもたちに生きる力をつけ、子どもたちを幸せにする。

 1番目に「情熱」をあげています。私たち教師の仕事の原点がまずそこにあると私は思っています。逆にそれがないと、とてもつらいだけの仕事になってしまいます。当然ながら教師としての専門性もとても大切なのですが、「情熱」や「感性」こそが私の中で、教師にとってとても大切で、そのことが子どもたちへの質の高い教育や心を豊かにすることにつながっていくのだと思っています。
 そして、情熱をもって真摯にそして誠実に仕事に向き合っていると、子どもたちにも保護者の方にも、地域の方々にも、そして同僚にも先生にも少しずつ信頼される。そして、周囲の人もこんなに頑張っている人が困っているなら…と、自然と手を差し伸べてくれたり、協力してくれたりするのではないかと思います。やはり「人間性」なのだろうと思います。松下さんの言葉を読みながら、ひたむきに、真摯に仕事に向き合わなければと改めて思います。