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【5月2日】凡事徹底

公開日
2024/05/02
更新日
2024/05/02

校長のひとりごと

 トップページに載せましたが、毎朝、体育祭リーダーの子どもたちが挨拶運動をしてくれています。リーダー会で日頃からできることをやろうと自分たちで決めて始めたようです。笑顔で元気な挨拶は、周りを元気にします。笑顔にします。頑張っている子どもたちを見ると、私たち大人ももっと頑張らなければと思います。素敵な挨拶が学校中に広がり、それが地域にも広がって、挨拶いっぱいの学校、地域になっていけばと思います。
 さて、経営コンサルタントの小宮一慶さんの著書『松下幸之助 パワーワード』からです。

『むずかしいことができても、平凡なことができていないということではいけない。むずかしいことより平凡なことのほうが大事である[松下幸之助]』
 「凡事徹底」という言葉があります。何でもない当たり前のことを徹底的に行うこと、または当たり前のことを極めることを意味します。いい言葉ですね。私のお客さまにも、この言葉を額に入れてモットーにしている会社があります。
 当たり前のことを、きちっとやる。目の前の、ありきたりのことをおろそかにしている人は、なかなか成功しません。小さいことを、きちっとやるのが、大成の秘訣です。
 先日、伊丹空港から飛行機に乗りました。出発前に空港のラウンジで過ごしていたときのこと。ラウンジは飲み物がセルフサービスで、飲んだ後は専用の返却口に返しておかないといけないのです。そこに、返却するグラスを置くためのトレーがあるのですが、わざわざトレーの外にグラスを置いている人がいるのですね。小さなことですが、そういう人は、まず出世できません。係の人に、トレーに戻すひと手間をかけさせるわけですから。おそらく会社でも、周りに手間をかけさせていて、それに気づいていないでしょう。もし私の部下が、トレーの外にグラスを置いたりしたら怒鳴りつけたと思います。
「大きなこと」には「小さなこと」が含まれる
 要は、思いやりの問題。人に気を配れるのだったら、グラスをトレーに置いておくぐらいのことはできるはずです。返しにいく動作は、同じなのですから。本人は悪気はないというか、気づいていないと思います。だから、よけいにやっかいですね。無意識に、周りに手間をかけさせたり、迷惑をかけて、だんだん仕事をなくしていくタイプです。見ている人は見ていますし、手間や迷惑をかけられた人は、当然、その人によい印象を持ちません。人生にはそういう配慮がとても大切です。技術的なことは、後でも身につきます。必要なのは、まず小さいことを、きちんとやる習慣です。大きなことは、必ず小さなことから成り立っていますから、小さなことがきちんとできないということは、大きなことができないといっているのと同じことなのです。…(後略)…

 本校でも、「相手への敬意と感謝が伝わる立ち止まって挨拶する“立志礼”」や「学校に誇りをもち自分自身を振り返り心を磨く“プライド清掃”」のような日常の当たり前のことを徹底して行う「凡事徹底」を基盤としながら、人としての成長をしてほしいという願いのもと教育活動を行っています。ですから、体育祭リーダーの子たちが、凡事である「あいさつ」を朝から進んで行ってくれていることも「凡事徹底」のひとつです。そのことにより、リーダーたちも人として、そしてリーダーとして周りへの目配り・気配り・心配りがさらにできるようになると思いますし、人として成長していくのではないかと思います。それと同時に、それを見ている周りの子どもたちも、日常の小さなこと(凡事)を大切にしているリーダーについていきたいと思うのではないでしょうか。また、凡事が徹底されていくことで、人と人との結びつきも深くなっていきますし、そのことがさらに学校を発展させていくことにつながっていくと信じています。
 私たち教師も、ひたむきに頑張る子どもたちをリスペクトしながら、共に学び続け共に成長する教師でありたいと思います。
 来週7日は、いよいよ「体育祭結団式」。みんなで士気を高め、子どもたちの目指す“”史上最高の体育祭”になるように教職員も一丸となってサポートしていきます!