【1月28日】叱られること
- 公開日
- 2025/01/28
- 更新日
- 2025/01/28
校長のひとりごと
今日・明日は、2年生の子どもたちが、約60事業所に分かれての職場体験学習となります。働くことの意義、やりがいや大変なことなど、少しでも多くのことを学んで、これからの自分自身の生き方や将来を考えるきっかけとなるよう願っています。今回、受け入れを承諾していただいた各事業所の方々には心より感謝いたします。
さて、『月刊朝礼(編集部)が本気で考えた朝礼ネタ』の「叱られることは成長すること。生かして初めて意味がある」からです。
若手の落語家として活躍する桂福丸さんは、自らの経験を生かし『怒られ力』という本を出版しています。叱られたときの受け止め方、次への生かし方が紹介されており、その一つに「まず、自分のできることをしっかりやる」が挙げられています。
入門したばかりのこと、福丸さんは先輩に、「何もできないなら帰ったほうがいい」と言われたそうです。大きなショックを受けながらも、「今できることは本当に何もないのか」と考えます。その結果、「人よりも早く楽屋に行く」「挨拶をきちんとする」という2つならできると気づきました。その2つを地道に続けることで、やがて目上の人に名前を覚えられ、仲間として受け入れられるようになったということです。
叱られることは、つらいことかもしれません。しかし、大きく育ってほしいと期待されるからこそ注意されるのです。特に若いときは、叱られるうちが花だと考えましょう。大切なのは、それを糧にし「成長に繋げよう」という自分の受け止め方なのです。
私は保育園、小学校、中学校…たくさん叱られました。小学校、中学校のときにも、5年間通った保育園のときにも厳しい先生がおられて、未だにその先生のことを覚えています。もちろん、たくさん褒めてもくださいました。そして、そんな先生方のおかげで今の自分があると感謝しています。たくさんのことを教えていただきました。
何でもできて、いろいろなことがうまくいくばかりの人生なら、褒められるだけでいいのかもしれません。誰しも褒められたいし認められたいし…褒められることでまた頑張れる。ただ一方で、調子に乗ってそれ以上努力しない自分がいたり、自分自身に甘えてさぼったり、いいかげんにしたりすることがあります。そんなときに、叱ってくれる先生がいてくださったのは本当にありがたかったと私は思っています。おかげで目が覚め、それがまた頑張る原動力にもなったことが何度もありました。
叱られるのは嫌だし、そのときは冷静に受け止められないこともあるかもしれません。しかし、そのことをしっかりと受け止め、振り返り、何が足りなかったのか、そしてこれから何をどうすればいいかと考え、次の行動に生かすことが大切なのだと思います。福丸さんが、早く楽屋にいくことと挨拶を徹底することで、周りの方々が認め、そのことが福丸さんのさらなる成長に繋がったのだろうと思います。
叱られたとき、失敗したときに、しっかりと自分自身が受け止め、それでも諦めず、できることを地道に続けることが、人の“成長”や“成功”に繋がることを心に留めておきたいものです。