【1月30日】生成AI
- 公開日
- 2025/01/30
- 更新日
- 2025/01/30
校長のひとりごと
昨日までの2年生の「職場体験」。ホームページにもその様子が写真で載っていると思います。限られた時間ではありましたが、その真剣な表情や笑顔の中に、素晴らしい体験をさせていただいたことがわかります。今後、まとめや振り返りを通して、自分自身を見直し、将来へ向けてのさらなる目標をもって、毎日を充実させてほしいと思っています。
また、3年生は、公立高校の推薦入試及び特色化選抜入試のため、臨時休校としています。推薦入試については、作文や実技及び面接、特色化選抜入試については面接の試験があります。自分らしさを出しながら、しっかりと“よさ”をアピールしてきてほしいと思います。頑張れ!子どもたち!!
さて、今朝の西日本新聞のコラム『春秋』からです。
中華圏で春節(旧正月)の大型連休が始まり、福岡市内もそれらしき観光客がずいぶん増えてきた。昨年12月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は春節を無形文化遺産に登録。「家族の価値や社会の結束を高め、人々にアイデンティティーの感覚を与える」と評価された。春節を世界が認めたとの祝賀ムードもあり、中国では延べ90億人が移動するようだ。そんな折、中国の新興企業「ディープシーク」が開発した高性能の生成AI(人工知能)が世界を騒がせている。
米競合企業が120億円かけて完成させた対話型AIを、最新の半導体を使わずに新たな手法を駆使して9億円で実現した。苦手だった数学に強く、優れた推論力を有する。無理やり身近なものに例えれば4千万円の家が新技術によって300万円で建ち、しかも住み心地快適といったところか。
世界のAI関連株は急落。ある米投資家は「AIにおけるスプートニクの瞬間」と驚きを表現。旧ソ連が世界初の人工衛星打ち上げを成功させ、米国にショックを与えた歴史になぞらえた。
その新たなAIを試してみた。ふつうのやりとりではたしかに他と遜色はない。ただ、天安門事件のような政治的な件には「どう対応すればいいかわからない」と中国製らしい模範解答だった。出し抜かれた形の米国側には「データを不正入手された」との声も。米中のAI覇権を巡る争いは当分続きそうだ。
[※スプートニク(計画)は、1950年代後半に旧ソ連によって地球を回る軌道上に打ち上げられた、人類初の無人人工衛星(の計画)のこと]
2022年に発表されたChatGPTをはじめとする生成AI市場は驚くほど進化しています。テキスト生成型、画像生成型、動画生成型、音声・音楽生成型などがありますが、様々なものが次々に開発され、スマホなどにも標準で入るようになってきました。生成AIに内容や条件を与えれば、なかなか素晴らしい文章が作成できます。画像や動画、音声などは、「本物」なのかどうかすらわからないほどの精度になってきています。そして、生成AIに大量の半導体が必要なため、世界中で半導体不足にもなりました。「ディープシーク」は、半導体を他の生成AIよりはるかに使用していないこと、そのため価格がかなり安いことで注目されています。私は、生成AIの仕組みがよくわかっていないし、使いこなすこともできてはいませんが、技術の進歩は本当にとどまるところをしらないのだと感心させられます。しかし一方で私は、何かに偏りすぎないよう、冷静な判断、上手な活用をしながら、向き合っていくことが大事なのではないかと思っています。皆さんは、「生成AI」、活用していますか? (※なお、私の拙い文章をみればすぐに分かるかとは思いますが、「校長のひとりごと」には一切“生成AI”は使用しておりません…)