【2月3日】心身との会話
- 公開日
- 2025/02/03
- 更新日
- 2025/02/03
校長のひとりごと
今日は、二十四節気において春の始まりでもあり、1年の始まりとされる日である「立春」です。春の訪れといいながら、今週は“今季最強寒波”の影響で、北海道から九州の日本海側を中心に警報級の大雪の恐れもあるとの報道がなされています。しばらく低温と雪への警戒が必要なようです。十分に気をつけたいものです。
さて、2月1日付 西日本新聞のコラム『春秋』からです。
江戸時代に80代まで存命とは。福岡藩の儒学者、貝原益軒先生は相当お元気だったのだろう。代表作の「養生訓」で長生きにつながる健康法について論じている。一つ一つ読めば現代に通じることばかりだ。例えば食後は庭を数百歩、静かに歩くこと。雨の日は屋内をゆっくり何度も。長時間座り続けたり寝過ぎたりするのは良くない。酒食は控えめに。心は体の主人である。自分の体を大切に、心を鎮め…と「養生の道」を説く。虚弱で短命に見える人もちゃんと養生すれば長生きする、とも書いている。今で言うフレイルだろう。加齢により心身の活力が低下した状態を示す。今日2月1日は「フレイルの日」。フ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせという。少しずつでも体を動かし、なるべく体に良い物を食べる。気持ちも徐々に明るくなっていくのでは。
作家の五木寛之さんは若い頃から病院を敬遠してきたことで知られる。「治療より養生」と書いている。「人間は生まれた日からこわれていく」。体を治すのではなく、治める感覚で生きてきたという(「健康という病」より)。五木さんが語る養生の第一歩は、体が発する「身体語」に耳を澄ますこと。腹が減った、肩が凝るなどは分かりやすい。大切な人に対するように心を開いて接すると、体もおしゃべりになるそうだ。益軒先生もうなずくかも。
今年60歳を迎える私も年々(というより一気に?)、年齢を感じることが増えてきました。若いときはもっとできたのに…と思うことがいろいろとあります。身体的な面は特にです…。ある意味仕方がないと思う面と、それでも少しでも身体的にも精神的にも健康でいたいと思います。
健康でいるためには、食事や睡眠、適度な運動が大事なことはわかっていても、不規則な食事や不十分な睡眠、適度な運動は?という私がいます。今日このコラムを読んで、心を開いて身体と会話をしながら、身体のメンテナンスをしていかなければと感じました。同時に、身体の健康のためにも“心(精神面)”の健康に気をつけることが大切だと思います。できるだけ考えすぎない、気分転換をする、そしてストレスをためすぎない…など。そう言いつつ、なかなかそうはいかない現実もありますが…。
皆さんが心身の健康のために、心がけていらっしゃることは何ですか?