【2月21日】チーム
- 公開日
- 2025/02/21
- 更新日
- 2025/02/22
校長のひとりごと
2月17日付、日本教育新聞のコラム『不易流行』からです。
人は自身が解決困難と感じることは、大きな問題として捉える傾向がある。逆に、容易に解決できることは、さほど問題とは感じない。例えば、パソコン操作が苦手な人が、その解決法が分からずお手上げ状態だとする。そこに、パソコン操作に明るい人が来て作業をすれば、いとも簡単に解決することが可能だ。苦手な人にとっては大きな問題であっても、得意な人にとっては問題ですらない。そう考えると問題とは相対的なものであることがわかる。
大きく見える物も、階段を上るように視点が高くなっていけば小さく見えるようになる。問題解決には、その問題が小さく感じるほどに自身の視点を高める方法と、その分野を熟知している人の助けを借りる方法があることに気付く。
学校現場はちょうど今、年度末へ向けて、報告書の作成や実績のまとめなどの作業に追われている頃だろう。教科指導や学級運営、保護者対応や進路指導など、日常の業務もある。それぞれに得意分野と、少し難しいと感じている分野があるのではないか。背負い切れないと感じることがあれば、周りの人から助けを借りればいい。できないことを素直に認め、謙虚に教えを請うことも時には必要だ。その積み重ねの経験こそが、大きく困難に見えていた問題を小さくするための階段なのだから。
これを読みながら、「なるほど!」と私は納得しました。「自分にとっての問題や課題は相対的なものである」。確かに、自分がわかること、得意なことであれば問題とは感じず、逆に自分が知らないこと、苦手なことになると憂鬱になったりパニックになったり…。私はいかに知らないこと、勉強不足なこと、自分が未熟であるかを感じることが山ほどあります。年齢を重ね、経験を積んできたことで解決できることもありますが、それ以上にわからないこと、困難なことがいかに多いかを実感することがあります。
そのため、もっと本を読んだり、人と話したり、話を聞かせていただいたり、研修したりしながら学びを深め、知見や視野を広げていかなければならないと思います。そして、人の助けや支えも借りながら、課題を解決していかなければと思います。今までもたくさんの人の“おかげ”でここまで何とかこれました。きっとこれからもたくさんの方に支えていただきながら、歩んでいかなければならないと思います。
コラムにあるように、先生方は日常の授業をはじめ様々な業務をこなしながら、本年度の様々な取組の総括をし、来年度へ向けた準備を進めているところです。その中で、それぞれが知恵を出し、よりよい取組や計画になるようにしています。もちろん、1人では到底できません。互いに補いあい、「チーム」となって取り組まなければいけません。すべては、子どもたちの笑顔と未来のために、「チーム大東」で頑張りたいと思います。