【5月26日】叶う
- 公開日
- 2025/05/26
- 更新日
- 2025/05/26
校長のひとりごと
清水克彦さん著『知って得する、すごい法則77』の中の「本音のコラム~ゴルゴ松本氏から学んだこと」からです。
大学の前期か後期、最後の授業で学生に話して聞かせることがあります。それは「一つ足すか足さないか」という話です。
たとえば、「辛い(つらい)」という字に一本足せば「幸」に近い字になります。「吐く」という字から一本引くと「叶う」になります。これらの漢字が示すように、厳しい局面で少し踏ん張って乗り切れば、「幸」が訪れ、夢は「叶う」のです。
これは、漢字研究家で「命の授業」でも知られるお笑い芸人のゴルゴ松本氏から学んだことです。
著者の人生を顧(かえり)みたとき、「サッカー中継を見たい」とか「遊びたい」といった気持ちを抑えてきたこと、そして、敗北が続いても、「どこかであきらめてきた結果が今の自分」「最後に一勝すれば勝ち」という気持ちを維持してきたことはほめてあげたいなと思っています。少しだけ踏ん張ってきたことが、還暦を過ぎてた今も、いろいろな仕事が舞い込む原点になっているように感じます。
ちなみに、漢字の話に戻れば、「逃げる」を少し変えると「挑む」になり、「泣く」から「さんずい」を取ると「立ち上がる」になります。
「辛いと幸」は以前のひとりごとにも載せたことがあったと思うのですが「吐くと叶う」や、清水さんが書かれている「逃げると挑む」「泣くと立ち上がる」など、なるほどなぁと思い載せました。
要するに、漢字や言葉の少しの違いを言いつつ、ピンチのときや苦しいときであったとしても、「考え方」や「心の持ちよう」でそのことを前向きにとらえることができることを教えてくれているのだと思います。
どうしてもピンチになったり苦しくなったりすると、後ろ向きな考えになったり、愚痴ばかり吐いたり、逃げようとしたりすることがあると思います。そんなとき、この失敗から立ち上がり、またチャレンジすることで、成長や成功に繋がり、夢が叶ったり幸せな気持ちになったりするのだと思います。
「漢字」って面白いですし、奥が深いですね!
(ひとりごと 第1023号)