校長発信「大好き!下大利小」 NO197
- 公開日
- 2021/02/24
- 更新日
- 2021/02/24
お知らせ
「緩和ケア」
がんなどの生命を脅かす病に直面している患者とその家族に寄り添い、
体の痛みだけでなく、精神的な苦しみを和らげるためのケア。
がん患者は、身体的な苦痛だけでなく、抑うつなどの精神的な痛み、
金銭や家族関係などの社会的な痛み、生きる意味を見失うといったスピリ
チュアルな痛みに苦しむと言います。
神戸在住の緩和ケア医、関本剛さんの記事を新聞で読みました。
関本さん自身も、がんに犯され、余命宣告を受けます。患者になって新
たに気づくことがあると言います。それは、医療従事者の視線や間の取り
方一つが何を意味するのか気になります。医者が患者の要望に沿えないこ
ともあります。それでも「あなたを思うからこそ」と理解してもらうには
目を見て、心をこめることが大切なのだと感じます。気持ちのこもった
「頑張れ」はうれしいけれど、伝わらない励ましもあります。心がこもっ
ているかどうか、患者は分かるのです。ここで問われているのは、人間関
係です。患者と医師、友人同士でもよく話を聞いて共感を見つけること。
すると、心から相手を思いやれるようになります。
学校での指導者と児童、立場は違いますが、同じようなことが言えるの
かもしれません。