【9月5日】感謝の積み重ね
- 公開日
- 2023/09/05
- 更新日
- 2023/09/05
校長のひとりごと
プロの司会者、鹿島しのぶさんの著書『小さな感謝 人生を好転させる一番簡単な方法』の「“凡事徹底”がチャンスを引き寄せる」から抜粋します。
感謝の気持ちを表すにはいろいろな方法があります。何かお世話になったときに、感謝の思いを込めたお礼の手紙を書くのもいいでしょう。手紙でおおげさだと思えば、メールやSNSでメッセージを送ってもいいと思います。また、それこそ本当に助けてもらったときは、感謝の気持ちをきちんと形にして、お礼の品を贈ってもいいでしょう。でも、それよりもいいのは、ここまで書いてきたように、感謝の気持ちをきちんと言葉にして伝えることです。私は、それが基本であり、繰り返しますが、「小さな感謝の積み重ね」が何より大切だと思っています。…(中略)…
ホテルのバックヤードで、トイレの掃除をしていた高齢の女性スタッフさんに「いつもきれいにしてくださって、ありがとうございます」とごあいさつをして以来、言葉を交わすようになっていたのですが、実はなかなかのキャリアの持ち主で、その後、その人のプッシュで仕事をいただいたこともあります。そんな体験もあって、私はつくづく「小さな感謝の積み重ねを大切にするべきだ」と思っています。
「凡事徹底」という言葉がありますが、なんでもないようなあたりまえのことを徹底的に行うことを意味し、私は感謝するというのはまさにそうあるべきだと思っています。そもそも感謝とは、自分を振り返り、いかにたくさんの人の存在のうえに成り立っているかを自覚することから生まれる“あたりまえの感情”であることは、これまで書いてきたとおりです。そのあたりまえのことを、日々徹底して、言葉にしたり、行動にしたりして示していくことが大切ではないでしょうか。…(中略)…
感謝の気持ちの根底にあるのは、相手への敬意、リスペクトする心です。上下関係にとらわれず、性別や年齢に関係なく接すること、その姿勢が大切です。人生を好転させたかったら、なんでもないような小さな感謝を凡事徹底し、積み重ねていくべきなのです。それを実践している人のまわりには“信頼の輪”が広がっていきます。そして、その信頼の輪はさまざまなチャンスを引き寄せてくれるでしょう。
以前どこかで紹介したかもしれませんが、「感謝」とは、
「感」…物事に接して心が深く動く
「謝」…言葉を発する(言葉を射る)
すなわち、「感謝」とは、物事や人に接することで、ありがたいと心が強く動き、それを言葉にして伝えること、ということになります。
日頃から、小さなことに感謝できる感性をもちたいと思いますし、それを「言葉」にしてきちんと表せる人でありたいと思います。
小さな感謝を積み重ねていけば、素敵な学級・学年、素敵な学校、素敵な社会、素敵な世界になっていくのだと思います。