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【11月11日】感動はつづく…

公開日
2024/11/11
更新日
2024/11/11

校長のひとりごと

 11月11日は、さまざまな記念日や特別な日が重なっている非常にユニークな日です。この日は「ポッキーの日」や「チーズの日」、さらには「介護の日」など様々…。実際、日本記念日協会によると、11月11日は54件の記念日が登録されており、10月10日と並んで「一年で最も記念日の多い日」とのことです。

 ○○の記念日ではなくとも、今日一日が皆様にとって素敵な一日となりますように…✨


 さて、永松茂久さんの『一流の人に学ぶ心の磨き方』の「細やかな心遣いをけっして忘れない」からです。


 たとえば、あなたとあなたの大切な人が食べ物に飢えて困っているとしましょう。目の前に一つのパンがあります。そのときあなたはどういう行動をとりますか?

 答えは簡単。二つに割って分け合えばいいのです。

 しかし、一流の人はここでさらにもう一つ上の心遣いをします。パンは手でちぎりますからきっかり半分ずつに分けることはできません。そのとき、一流の人は相手に大きなほうを渡します。「はい、半分ね」という言葉を添えて。このひと言を添えることで、大きいほうを渡したことにすら相手に気づかせないようにするわけです。

 また、一流の人は「自分は食べずに相手に全部渡す」ということはけっしてしません。相手に全部あげてしまったら、もらった人が後々罪悪感にさいなまれることを知っているからです。あくまで「二人で分け合えてよかったね」という状態をつくり、自分が少しだけ損をするのです。

 二流の人は、相手に自分の善意をわからせようとします。これに対して、一流の人は気づかれないように相手に大きいほうのパンを渡して少しだけ損をします。それが最高の愛だと知っているのです。一流になる人の優しさは、いつも細やかで繊細なことろまで行き届いているのです。

“一流の人は、常に最上級の愛を相手に渡す”


 さりげない優しさ、さりげない気遣い…素敵ですね。ついつい、「してあげた」「してやった」ことをアピールしたり、感謝してもらいたいがゆえに優しさの押し売りをしたりする自分がいる。相手に負担をかけないようなさりげない優しさが自然にできるような、そんな素敵な人になれるように自分を磨いていかなければと思います。


 ところで…

 一昨日、福岡県駅伝競争大会から学校に戻り仕事をしていると、校長室をノックする音。「はい」と返事をすると、大会会場から戻ってこられた陸上部顧問の東寛香先生でした。『校長先生、遠くまで応援に来ていただいてありがとうございました!』とお礼を言いにこられたのでした。東先生は、今回のことだけでなく今までも、ささいな事であってもいつも丁寧にお礼を言ってくださいます。「いえいえ、私の方がたくさんの感動をいただいてありがとうございます!ですよ。ご指導、ありがとうございます!」と私はおこたえしました。

 そして、今朝、同じく陸上部顧問の岡山知寛先生からも兒島誠也先生からも『校長先生、遠くまで応援、ありがとうございました!』と言っていただきました。私は頑張っている子どもたちがいるから応援に行きたいと思って行っただけなのに、そうやって、私のことを気遣って、お礼を言ってくれる先生方に改めて感謝しました。そして、岡山先生からこんな素敵な話を聞くことができました。

 今回、ケガで出場できなかった3年生の西原蒼士さん。競技が終了し、閉会式までの待ち時間、誰に言われることなく、周回コースに目印としてたくさん並んでいた“カラーコーン”を黙々と片付けていたそうです。片付けの担当は恐らく、北九州地区の生徒さんや先生方なのでしょうが、西原さんは自主的に片付けをしていたのです。最後の大会となった福岡県駅伝競走大会にケガで出場できないことは彼にとってどれだけ悔しかったことか。それでもこうやって、片付けを黙々とできる彼の人間性に感動しました。最後の最後まで競技者としても人間としても素晴らしい西原さん。そして、私が応援に行くと、いつも喜んで迎えてくれる陸上部の皆さんと先生方に心より感謝します。本当にありがとうございます。そして、これからもこの子どもたちが、次の目標に向かってますます活躍してくれることを心から願っています。