【6月21日】私たちにできることは?
- 公開日
- 2024/06/21
- 更新日
- 2024/06/21
校長のひとりごと
今日は二十四節気でいうと「夏至」にあたります。今朝の讀賣新聞のコラム『編集手帳』にこのことが載っていました。
夏至とは、1年のうち最も昼の時間が長くなる日をいう。かといって、気温が1年で最も高くなるわけではない。やかんの湯沸かしによく例えられる。コンロにかけてから沸騰するまで時間差があることだ。気温も同じ。太陽の熱が地表を温め、温まった地表がだんだんと大気に熱を伝えるらしい。北半球ではきょう夏至を迎えるが、やかんの湯が驚くほどの早さで温まった地域がある。海外の通信社が、サウジアラビアのメッカで最高気温51.8度に達したと伝えた。聖地を巡礼(ハッジ)中のイスラム教徒900人以上が死亡し、行方不明者も多数にのぼる。
去年7月、国連のグテレス事務総長は「地球は沸騰化した」と延べ、深刻の度を増す気象変動に警告を発した。今年はまだ7月も8月も来ていない。「沸騰」を超える表現が要る夏にならないことを願うばかりである。日本も暑い。しかしそれでも梅雨前線が気温の過度な上昇を抑えているという。前線が列島の南にある限り、北方の冷気とつかず離れずしているためだ。梅雨入りの発表もない地域が多いというのに、はや梅雨明けする頃が心配になる。
先日のひとりごとでも述べましたが、尋常ではない暑さが今年も予想されます。日本でも近年、あまり「四季」を感じない状況になってきました。別の表現では「二季」とか、「亜熱帯化」しているとも言われています。気温については、日本でいえばこの100年ほどで1.24度上昇、このままいけば21世紀の終わりには4.5度くらい上昇するのではとの試算も出ているようです。平均気温が1、2度上がるということがどれだけ大変なことかというと、参考までに「2度上昇」した場合に起こりうることは、次のようなことだそうです。
◆世界人口の36.9%が、少なくとも5年に1回は深刻な熱波にさらされる(いわゆる「命」の危険にさらされるということ)
◆昆虫の18%・植物の16%・脊椎動物の8%が喪失する
◆10年に1度の可能性で、夏の北極海の海氷が消失する
◆サンゴ礁がさらに99%減少する
◆世界全体の年間漁獲量は、300万t以上減少する
「2度上昇」を「1.5度上昇」に抑えるだけで、10年に1度が100年に1度になったり、その影響を半分に抑えられたりするそうです。要するに、わずかな平均気温の差によって、人間をはじめとするすべての生物の生死への影響や、自然界への多大な影響があるということです。気温上昇だけでなく、気候変動は「ゲリラ豪雨・台風などの増加による洪水被害などの増加」「海面水位の上昇」「生態系の変化」「感染症の拡大」…など、様々な影響があります。
私たちにできることは、例えば「身近な省エネを心がける」「プラスチックゴミなどをできるだけ出さないように、マイバッグやマイ箸などをはじめとするマイグッズの使用を心がける」などがあると思います。私ももう少し、こういうことに真剣に向き合い、その姿勢を変えなければと反省ばかりです…